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理想の介護を目指して176

 

このコロナ禍第3波の中で、ノンフィクション作家・佐野眞一氏の孫正義伝

「あんぽん」という本に出会い読ませて頂きました。

「あんぽん」は、孫正義氏の日本名「安本」からのようです。「安本」ではあっても日本国籍ではなかったので、韓国の孫姓に改姓できたのは、日本人の奥さんと結婚してからのようです。

 

生まれたのは佐賀県鳥栖市無番地の朝鮮部落です。孫正義氏は、小学校時代に級友から在日だからと石を投げつけられたそうです。

今の私から信じがたいでしょうが、私も秋田に嫁いで「ウチナーンチュ」ということで日々物凄い「差別」を受けました。

しかし、「在日差別」は「ウチナーンチュ差別」とは比べ物にならない想像を絶する差別を受けてきたと思います。「在日差別」は残念ながら個人的差別ではなく、社会的差別になっているのです。

 

「差別」は沖縄も含めて何処にでもありますが、「差別」は、「される側」ではなく「する側」に問題があると思います。

私は、人として生まれたからには大きな意味があると思うので、どんなことがあっても誇りを持って生きて欲しいです。

 

孫正義氏は苛酷な環境の中で猛勉強したようです。お父さんがパチンコ店で財を成し、高校中退してアメリカ留学したのです。

20代で創業して今に至ったようです。創業した後、20代で発病し5年間の闘病生活もしたようです。恵まれた環境で単に成功の道を辿ったのではなく、いろいろあって今の孫正義氏があり、日本一の富裕にもなったのです。

確かに先見の明があり、努力に努力を重ねて現在に至っているのです。祖父達の炭鉱生活から原発には反対なので、「東日本大震災」で100億の寄付をしたのです。凄いですね。

 

ところで、私も含めてですが、私達の中で競争ではなく「あの人が出来るんだ

ったら努力すれば自分にも出来るのだ。何クソやってやる!」と思う人がどれだけいるでしょうか。

私達は、大成功している人を見て、生まれた環境が違う、頭が違うからと簡単に思いがちです。私の場合は、人と競争して勝ちたいということは無かったのですが、自分が出来そうなこと、可能性を極めようという志が無かったですね。

 

人の人生にはボーダーラインがあるとは考えていたので、「落ちてはいけないぞ」というのが、私の「何クソ」だったのですね。落ちずにはすみましたが、やはり、考えが足りませんでした。反省しています。

 

私は、ずっと以前から沖縄を何とかしたいと思ってきました。「あんぽん」に出会う前から、沖縄から孫正義氏みたいな人が出たら、沖縄は大きく変わるのではないかと思っていました。

具体的な行動にはまだまだですが、孫正義氏のような人を輩出するにはどうしたら良いかともずっと考えてきました。これからでも諦めることなく、孫正義氏から学び、夢を追い続けていきましょう。

Let's move on to our dreams with confidence.

 

令和3310

謝敷千恵子

 

桜花見やり 想いたつことは

コロナ禍を退けて 暮らす願む【千惠子作】

 

サクラバナミヤイ ウムイタチュクトゥヤ

コロナカユドゥキティ クラスニゲェ